宮城県生まれ
ARTISTS
狩野哲郎
既製品や植物を組み合わせることで、空間へのドローイングとしての新しい「風景」を造り出すことに取り組んできた。2009年から取り組んでいるインスタレーションでは、時に鳥という「他者の視点」をとりこみはじめる。こうした狩野の作品世界では、モノや空間があらかじめ持っていた意味や機能から逸脱して扱われることで、人間にとっての価値観や認識方法が宙づりにされ、普段、私達が意識することのない新たな知覚や複数的な世界の想像を促す。
1980年宮城県生まれ。2005年東京造形大学造形学部デザイン学科卒業。2007年同大学院造形研究科美術研究領域修士課程修了。近年の主な個展に、「あいまいな地図、明確なテリトリー / Abstract maps, Concrete territories」(モエレ沼公園 ガラスのピラミッド、札幌、2013年)、「純粋な標識 / Clear signs, Vivid tones」(ハラ ミュージアム アーク、群馬、2012年)、「自然の設計 / Naturplan」(ブルームバーグ・パヴィリオン・プロジェクト、東京都現代美術館パブリック・プラザ、東京、2011年)、主なグループ展に、「芸術植物園」(愛知県美術館、愛知、2015年)、「想像しなおし」(福岡市美術館、福岡、2014年)、「呼吸する環礁-モルディブ-日本現代美術展」(モルディブ国立美術館、モルディブ、2012年)、「庭をめぐれば」(ヴァンジ彫刻庭園美術館、静岡、2012年)など。
WORKS
EXHIBITIONS
NEWS
CV
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1980
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2005
東京造形大学造形学部デザイン学科 環境デザイン/都市環境コース卒業
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2007
東京造形大学大学院造形研究科 美術研究領域修士課程/絵画コース修士課程修了
- 主な個展
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2019
「測地とカモフラージュ、すべての部分が固有の形になる」ユカ・ツルノ・ギャラリー、東京
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2017
「既知の地、未知の道」ホスピテイルギャラリープログラム2017、旧横田医院、鳥取
「すべての部分が固有の形になる」府中市美術館、東京
「a tree as a city」Yuka Tsuruno Gallery、東京 -
2015
「Shiseido Art Egg Vol.9」資生堂ギャラリー、東京
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2014
「絵か彫刻」Yuka Tsuruno Gallery、東京
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2013
「あいまいな地図、明確なテリトリー / Abstract maps, Concrete territories」モエレ沼公園、札幌
「SAVAGE STRUCTURES / 野生のストラクチャー」salon cojica、札幌
「METAPHYSICAL PEAKS / 類推の峰、峰」FAbULOUS、札幌 -
2012
「純粋な標識 / Clear signs, Vivid tones」ハラ ミュージアム アーク、群馬
「木木 / Mirrored wood」NADiff a/p/a/r/t、東京
「一本で複数の木 / Protean wood」YUKA TSURUNO、東京 -
2011
「無名の鳥 / Anonymous birds」Operation table/QMAC、北九州市
「自然の設計 / Naturplan」(ブルームバーグ・パヴィリオン・プロジェクト#1 狩野哲郎展)、東京都現代美術館 パブリック・プラザ、東京
「無名の鳥 / Anonymous birds」(ブルームバーグ・パヴィリオン・プロジェクト#1 狩野哲郎展)、東京都現代美術館 (NADiff contemporary 横 wall gallery)、東京
「無名の鳥 / Anonymous birds」onobeka、札幌
「あたらしい回廊 /Anonymous corridors」waitingroom、東京 -
2010
「魔術的な小道 / Magical paths」project room sasao、秋田
「自然の設計 / Naturplan 鳥がいる庭 庭にいる鳥」実験スペースムーンハウス (ヨコハマアパートメント1F) 、横浜 -
2009
「自然の設計 / Naturplan 中空の山登り」 Midori Art Center (MAC)、青森
「Moving / Atmospheres」喫茶試聴室、東京 -
2008
「Garden_prayer」黄金町ヤグチレジデンス/大平荘ギャラリー、横浜
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2006
「発芽―雑草」nico project viewing room、東京都新宿区
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2005
「発芽―雑草」YOSHIDATE HOUSE+北仲WHITE、横浜
- 主なグループ展
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2021
「Reborn-Art Festival 2021-22 — 利他と流動性 —」、宮城
「掛川チャエンナーレ」、静岡 -
2020
「メイド・イン・フチュウ 公開制作の20年」、府中市美術館、東京
「CADAN Showcase 02」、CADAN有楽町 -
2019
「六甲ミーツアート芸術散歩」六甲山、神戸
「アートみやぎ2019」宮城県美術館、仙台 -
2018
「Supereality, SuperMa」、TOKAS_Tokyo Arts and Space、東京
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2017
「A bird in the garden, a cat in the room」、在シンガポール日本大使館ジャパン・クリエイティブ・センター、シンガポール
「Artist-in-Residence Program #08 | Tetsuro Kano」、ホスピテイル・プロジェクト、旧横田医院、鳥取
「made in Koganecho vol.3」黄金町エリア、神奈川 -
2015
「木々 / SUIEN」Lamp Harajuku、東京
「芸術植物園」愛知県美術館、東京
「Ideal practices」YUKA TSURUNO Gallery、東京 -
2014
「Some like it witty」Gallery Exit、香港
「The Art and Architecture of Red Bull Music Academy Tokyo 2014」Red Bull Music Academy Tokyo、東京
「たゆたう自然」 Gallery W、東京
富士吉田芸術倉びらき「ユートピア展」、山梨県富士吉田周辺
「苫小牧文化公園アートフェスティバル」苫小牧サンガーデン (文化公園内)、北海道
「Art Meets01 津上みゆき / 狩野哲郎」アーツ前橋 、群馬
「VOCA展2014」 上野の森美術館、東京
「想像しなおし」福岡市美術館 、福岡
「Residency Program Exhibition 2014」インドネシア国立美術館 、ジャカルタ -
2013
「CSP1 – Amplitude 場への働きかけ -」 桑沢デザイン研究所1階、東京
「キラキラヒカル」川越市内・蔵造りの町並み、埼玉 -
2012
「Various Drawings」YUKA TSURUNO Gallery、東京
「NOT AUTHORITY, BUT ART.」ヒルサイドテラス、東京
「日常の冒険展-日本の若手作家たち-」 札幌地下大通りギャラリー 500m美術館、札幌
「庭をめぐれば」ヴァンジ彫刻庭園美術館、静岡
「呼吸する環礁—モルディブ-日本現代美術展」モルディブ国立美術館、サルタン・パーク (モルディブ)
「RYUGU IS OVER!! ー竜宮美術旅館は終わります」竜宮美術旅館、横浜 -
2011
「自由について」TRAUMARIS|SPACE、東京
「黄金町バザール2011、黄金町・日ノ出町一帯、横浜
「ゼロダテ/大館展 2011 もうひとつの大館」大館
「in the waitingroom」waitingroom、東京
「手術台の上の花とドラゴン」Operation table/QMAC、北九州 -
2010
「NEO-TOPIA ネオトピア」秋吉台国際芸術村、山口
「吃驚 BIKKURI / Artists in Residence Program 2010 Autumn」国際芸術センター青森、青森
「ソクスアートプロジェクト」安養 (韓国) -
2009
「ジカンノハナ」黄金スタジオA,B / L CAMP / 久保萌菜アトリエ (大平荘スタジオ) 他、横浜
「アートイン木町プロジェクト『つなぐ』’09 山口盆地午前五時」木町ハウス / 菜香亭、山口 -
2008
「黄金町バザール2008」黄金町・日ノ出町一帯、横浜
「横濱アートのれん街2」馬車道周辺、横浜 -
2007
「りくとうアートライン」感覚ミュージアム, 宮城 (AAF2007参加企画)
「都市との対話」BankART Studio NYK、横浜 / 神戸アートビレッジセンター、神戸(巡回)
「オープンハウス、展」曽我部邸、横浜
「旧中工場アートプロジェクト」旧中工場及び吉島地区ほか、広島
「第10回岡本太郎現代芸術賞展」川崎市岡本太郎美術館、川崎
「のら美術館計画」とたんギャラリー、東京 -
2006
「風呂屋劇場」才ノ神浴場 (元三菱マテリアル社員用浴場)、直島 (香川)
「ニュー・アート・コンペティションof Miyagi」せんだいメディアテーク、仙台
「For Rent! For Talent! 2」三菱地所アルティアム、福岡
「GOTEN GOTEN 2006アート湯治祭」東鳴子温泉、大崎 (宮城)
「TAPサテライトギャラリーVol.9 狩野哲郎+澤登恭子」取手アートプロジェクトサテライトギャラリー、取手
「都市・川崎を創造する―メイド・イン・カワサキ現代美術賞展」川崎市市民ミュージアム、川崎 -
2005
「国民文化祭・ふくい2005 現代美術展」三国町景観形成地区、三国町 (福井)
「WONDER SEEDS」トーキョーワンダーサイト、東京 -
2004
「取手アートプロジェクト2004―1/2のゆるやかさ―、取手市街、取手
- 受賞・グラント
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2011
平成23年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業、企画制作: コマンドN/主催: 文化庁
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2007- 9
アートバイゼロックス、富士ゼロックス株式会社
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2005
第20回国民文化祭・ふくい現代美術展 (実行委員会会長賞)、福井
- レジデンス
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2021
「AIR Bridge 2021」DAIR、茨城県大子町
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2018
「AIR Exchange Program 2018」遊工房アートスペース x Finnish Artists’ Studio Foundation、ヘルシンキ、フィンランド(2ヶ月)
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2017
「エンド・オブ・サマー」イェール・ユニオン・コンテンポラリー・アート・センター、ポートランド、オレゴン(米国)(1ヶ月)
「アーティスト・イン・レジデンスプログラム」ホスピテイル・プロジェクト、鳥取(1ヶ月) -
2015
アーティスト・イン・スクール 2015、守谷市立松前台小学校、茨城県
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2014
「S-AIR Award: Residency」 Samuel von Brukenthal Foundation、ルーマニア(1ヶ月)
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2012
「ハラミュージアムアーク レジデンスプログラム」ハラミュージアムアーク、群馬
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2011
「アーティスト・イン・レジデンス(Move arts Japan)」BEPPU PROJECT、別府(2週間)
「アーティスト・イン・レジデンス(Move arts Japan)」S-AIR、札幌(2週間)
「アーティスト・イン・レジデンス(Move arts Japan)」ZERODATE ART PROJECT、大館(1週間)
「かれいざわ・アーティスト・イン・レジデンス」王余魚沢倶楽部、青森 -
2010
「NEO-TOPIA ネオトピア」秋吉台国際芸術村、山口(2週間)
「アーティスト・イン・レジデンス 2010秋」国際芸術センター青森(3ヶ月)
「アジアン・アーティスト・エクスチェンジ・レジデンシー・プログラム」アジア・アーツ・リンク、安養(韓国)(1ヶ月)
「アーティスト・イン・レジデンス 」ヨコハマアパートメント、横浜(1ヶ月) -
2009
「アーティスト・イン・レジデンス 」Midori Art Center(MAC)、青森(2ヶ月)
「ジカンノハナ実行委員会」黄金スタジオ/初音スタジオ、横浜(1ヶ月)
「木町プロジェクト」山口現代芸術研究所(YICA)、山口(1ヶ月) -
2008
「黄金町バザールコミュニティ」ヤグチレジデンス、横浜(1ヶ月)
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2006
「宮城県美術館創作室公開制作プログラム」宮城県美術館、仙台(2ヶ月)
「GOTEN GOTEN 2006アート湯治祭」東鳴子温泉、大崎(宮城)(2週間)
「アーティスト・イン・スタジオプログラム」BankART Studio NYK、横浜(2ヶ月) - 文献・掲載誌
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【カタログ】
『A bird in the garden, a cat in the room』ジャパン・クリエイティブ・センター/在シンガポール日本大使館、2017年
『芸術植物園』愛知県立美術館、2015年、p.117 – 119
『Conditional Landscape』Samuel von Brukenthal Foundation、ルーマニア、2014年
『想像しなおし展』福岡市美術館、2014年、p.97 – 120
ガラスのピラミッド開館10周年記念展『あいまいな地図、明確なテリトリー』モエレ沼公園、2014年
『VOCA展 2014 現代美術の展望ー新しい平面の作家たち』上野の森美術館、2014年、p.46
『Art Meets 01 津上みゆき|狩野哲郎』アーツ前橋、2014年
『ART』Red Bull Music Academy Tokyo、2014年、p.42
『CSP1 amplitude – 場への働きかけ』CSP、2013年、p.12 – 15
難波祐子『Breathing Atolls』2012年、p. 20 – 25
『NOT AUTHORITY, BUT ART. 常識に尻を向けろ。』Daikanyama Art Street、2012年
土方浦歌「庭をめぐれば」『庭をめぐれば』ヴァンジ彫刻庭園美術館、2012年、p.93 – 97
近藤由紀「予兆の場の想像」アーティスト・イン・レジデンス・プログラム 2010 / 秋『吃驚』2011年3月、p. 46 – 52【関連文献】
Kent Wilson 「Tetsuro Kano, January 2017」2017年1月28日、the sub Machine
名古屋覚「REVIEWS」 『Flash Art』no. 313 Volume 50-2017、3・4月号 2017、p. 92
川崎昌平(文)/長谷川祐子(監修)「ANA MEETS ART」 ANA機内誌『翼の王国』2012年3月号、p. 170 - 作家ウェブサイト