大阪生まれ
ARTISTS
流麻二果
「色彩の作家」と呼ばれる流の多彩な絵画は、鮮やかでありながら淡い色彩を持ち、透明感と陰影が重なり合う特有の質感を生み出してきている。初期作品では日常のなかですれ違う他人や風景への興味から作品制作が進められていたが、自然や風景に内在する光や生のエネルギーが生み出す多様性へと興味が変容していくなかで、より抽象度を高めた独自の色彩表現へと発展している。近年は伝統的な絵画における色彩を丁寧に追体験しながら、新たな解釈と再構成として色を何層にも塗り重ねた深みのある色彩の絵画のシリーズ『色の跡』に取り組んでいる。
1975年生まれ。女子美術大学芸術学部絵画科洋画専攻卒。2002年文化庁新進芸術家在外研修員(アメリカ)、2004 年ポーラ美術振興財団在外研修員(アメリカ・トルコ)。主な展覧会に「VOCA 展」(上野の森美術館、東京、2000年・2006年)、「絵画を抱きしめて」(資生堂ギャラリー、東京、2015 年)、「高松コンテンポラリーアート・アニュアル vol.05『見えてる風景/見えない風景』」(高松市美術館 、高松、2016 年)、「色を追う/Tracing the Colors」(ポーラ美術館、神奈川、2018年)、「色の足処/The Colors Have Gone Through」(ユカ・ツルノ・ギャラリー、東京、2018年)、「Re Construction 再構築」(練馬区立美術館、東京、2020年)、「In Between」(Miyako Yoshinaga Gallery、ニューヨーク、2020年)。パブリックアート、ファッションブランドとのコラボレーションや、ダンスパフォーマンスの美術・衣装、建築空間の色彩監修など幅広く活動。日本の伝統色をアップデートするプロジェクト「日本の色」、子どもたちにアートを届ける非営利団体「一時画伯」発起人。
WORKS
EXHIBITIONS
NEWS
CV
- 流麻二果
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1975
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1997
女子美術大学芸術学部絵画科洋画専攻卒業
- 主な個展
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2022
「その光に色を見る Spectrum of Vivid Moments」、ポーラミュージアムアネックス、東京
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2020
「In Between」Miyako Yoshinaga Gallery、ニューヨーク
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2018
「色の足処/The Colors Have Gone Through」ユカ・ツルノ・ギャラリー、東京
「流 麻二果 – 色を追う/Tracing the Colors」ポーラ美術館、神奈川 -
2016
「Wraparound」Miyako Yoshinaga Gallery、ニューヨーク
「角ぐむ」ギャルリー東京ユマニテ、東京 -
2015
「一葉」ユカ・ツルノ・ギャラリー、東京
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2014
「Line of Sight」Miyako Yoshinaga Gallery、ニューヨーク
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2013
「無色と白色」学習院女子大学 文化交流ギャラリー、東京
「可視線」ユカ・ツルノ・ギャラリー、東京 -
2012
天満屋岡山本店、岡山
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2011
ギャルリ・プチボワ、大阪
天満屋高松店、香川 -
2010
「浮々(うきうき)」ユカ・ツルノ・ギャラリー、東京
「湧々(わくわく)」ギャルリー東京ユマニテ、東京 -
2008
「融景」ギャルリー東京ユマニテ、東京
「繋」PANTALOON、大阪 -
2006
「境界線/The Boundaries」デスペラード、東京
三越高松店、香川 -
2005
伽藍洞ギャラリー、愛知
「Clue」The Art Fiend Foundation、ニューヨーク
「糸口/Clue」ギャルリー東京ユマニテ、東京
コジャエリ県立美術館、トルコ -
2004
「10301」江戸堀画廊、大阪
-
2003
「Wardrobe」Newhouse Center for Contemporary Art、ニューヨーク
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2002
「タンス」ギャルリー東京ユマニテ、東京
「クローゼット」江戸堀画廊、大阪 -
2001
「TOKYO DESIGNER’S WEEK 2001」ノバオーシマショールーム、東京
「TWS-Emerging」トーキョーワンダーサイト、東京 -
2000
「トーキョーワンダーウォール」東京都庁、東京
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1999
佐野画廊、香川
三越高松店、香川
伽藍洞ギャラリー、愛知 -
1998
江戸堀画廊、大阪
- 主なグループ展
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2020
「Re Construction 再構築」練馬区立美術館、東京
「紫幹翠葉」明治神宮ミュージアム、東京
「女子美術大学創立120周年記念展 -PROMISING- Seven Artists from JOSHIBI」日本橋高島屋S.C.、東京 -
2019
「Colors – いろいろないろ」高松市美術館、香川
「Big Hug Transformation」Galerie 5、パリ
「大分アートフェスティバル2019「回遊劇場 SPIRAL」」J:COM ホルトホール大分 -
2016
「高松コンテンポラリーアート・アニュアル vol.05『見えてる風景/見えない風景』」高松市美術館、香川
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2015
「絵画を抱きしめて」資生堂ギャラリー、東京
「Oil on canvas」ユカ・ツルノ・ギャラリー、東京 -
2014
「THE MIRROR」 名古屋商工会議所、東京
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2013
「アートがあれば II」東京オペラシティギャラリー、東京
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2012
「Various Drawings」ユカ・ツルノ・ギャラリー、東京
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2011
「第30回損保ジャパン美術財団選抜奨励展」損保ジャパン東郷青児美術館、東京
「十人十色」伽藍洞ギャラリー、愛知 -
2010
「DOMANI 明日展」新国立美術館、東京
「Future Vision ~ The APT Global Art Collection」Li-space、北京
「予期せざる出発」有楽町朝日ホール、東京
「TOKYO WONDER WALL 2000-2009 10年!」東京都現代美術館、東京
「縁引」展示、「トルコにおける日本年」オープニング式典、アンカラ -
2009
「No Man’s Land」旧フランス大使館、東京
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2008
「第27回損保ジャパン美術財団選抜奨励展」損保ジャパン東郷青児美術館、東京
「色創と色想」DICデザインギャラリー、東京
「ソレカラ」女子美ガレリア・ニケ、東京 -
2007
「Love (?) Letter」アサヒビール大山崎山荘美術館、京都
「land[e]scape」Onishi Gallery、ニューヨーク -
2006
「VOCA2006」上野の森美術館、東京
「POLA新鋭展2006『饒舌な寡黙、寡黙な饒舌』」Pola Museum Annex、東京 -
2005
「The Project Diversity/Home Sweet Home」The Rongio Gallery、ニューヨーク
「アートを着る、アートを脱ぐ/The Boundaries」ART ZONE、京都 -
2004
「旅」展、Uplink Gallery、東京
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2003
「The Arts in Recovery」Newhouse Center for Contemporary Art、South Beach Psyciatric Center、ニューヨーク
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2002
「こころのパン」プロジェクト、トルコ(イズミット市美術館から5都市巡)
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2001
コモディティアート展「FIELD OF NOW」洋協アートホール、東京
トーキョーワンダーウォールフォローアップ展、東京都庁
トーキョーワンダーウォール審査員長賞受賞記念展示、東京都現代美術館 -
2000
「VOCA2000」上野の森美術館、東京
コモディティアート展「FIELD OF NOW」、洋協アートホール、東京 -
1999
NCAF名古屋コンテンポラリーアートフェア、名古屋市民ギャラリー、愛知
第10回吉原治良賞美術コンクール、大阪府立現代美術センター -
1997
第61回新制作展(〜第62回)、東京都美術館
- パフォーマンス
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2016
「よそごとでない地 」ダンスパフォーマンス(鈴木美奈子+遠田誠、他)、高松コンテンポラリーアート・アニュアル vol.05, 高松市美術館、香川
「六本木借景絵」ダンスパフォーマンス(鈴木美奈子+遠田誠)、六本木アートナイト 2016、新国立美術館、東京 -
2015
「一葉」ダンスパフォーマンス(入手杏奈)、ユカ・ツルノ・ギャラリー、東京
- 受賞
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2020
「第21回CSデザイン賞 一般部門」(中川ケミカル賞)
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2018
「第20回CSデザイン賞 一般部門」(優秀賞)
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2001
「トーキョーワンダーウォール」(審査員長賞)、トーキョーワンダーサイト、東京
- コレクション
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高松市美術館
練馬区立美術館 - レジデンス
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2013
「学習院女子大学国際文化研究所 客員研究員」東京
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2004
「ポーラ美術振興財団在外研修員」ニューヨーク、トルコ
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2002
アーティスト・イン・レジデンス、スナグ・ハーバー・カルチュラル・センター、ニューヨーク
「文化庁新進芸術家在外研修員」ニューヨーク - コミッション・ワークス
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2019
資生堂パーラー銀座本店、東京
ミュージアムタワー京橋、東京
銀座TASAKI本店、東京 -
2017
ロウリーズ・ザ・プライムリブ 赤坂、東京
株式会社ランドマック デザインワークスビル、東京 -
2016
フォレストテラス鳥居坂、東京
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2014
港区立麻布図書館、東京
サービス付き高齢者向け住宅「ゆうあいの街」、岩手
裏磐梯高原ホテル、福島 -
2013
プラウドタワー東雲キャナルコート、東京
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2012
裏磐梯高原ホテル、福島
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2010
パークコート麻布十番ザ・タワー、東京
- 出版
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『その光に色を見る Spectrum of Vivid Moments』、2022
- 文献・掲載誌(抜粋)
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【カタログ】
『第30回損保ジャパン美術財団選抜奨励展』損保ジャパン東郷青児美術館、2011年
『DOMANI 明日展』文化庁、2010年、p.45 – 52
『第27回損保ジャパン美術財団選抜奨励展』損保ジャパン東郷青児美術館、2008年【関連文献】
三越伊勢丹季刊カタログ『EXCELLENT WOMEN』Pre-spring号、2018年、p.22 – 33
建設通信新聞、2015年7月2日、p.7
高階秀爾『ニッポン・アートの躍動』2015年、p.98 – 101
『港区立麻布図書館のアートワークを手がけたアーティスト』「図書館の学校」2014年秋号、p.44 – 45
『アートコレクター6月号』2012年、p.105
岡田智美、山陽新聞、2012年6月10日、p.13
清水敏男「絵画の存在感」『美術の窓』2011年6月号、p.35
高階秀爾『現代アートの現場から』2011年4月号、表紙、p.68
「DOMANI: THE ART OF TOMORROW 2010」『METEROPOLIS#874/875』2012年12月 24日、 p.16.
Matsumoto Astuko 「Japanese art of tomorrow today」『The Daily Yomiuri Newspaper 』12月 31日, p11
『月刊ギャラリー』2010年10月号、p.33
『服飾手帖』2010年、No.580(春号)、p.4-5,12
「繋/On a String」『装苑』2008年8月号、p.161
根元武「呼吸する異質の二作」アート・トップ、2006年11月号、p.104
「FREE EYES FOR ART」『デイズド・コンフューズド・ジャパン』2006年10月号、p.121
松浦由紀「7年ぶり古里個展」四国新聞、2006年10月6日
田畑智美「照的なのに似ている『二人展』」ハーパス・バザー、2006年10月号、p.285
藤田一人「自身の内と外の距離感」東京新聞、9月9日
本田隆彦「新進気鋭の作家に作品発表の場を」『月刊ギャラリー』2006年8月号、p.21-22
三浦篤「今、平面を創ること」『芸術新潮』2006年5月号、p.119
名古屋覚「多様なアートの回帰する先」『Bien美庵 Vol.36 Jan. – Feb.』2006年、pp.8-9.
The Baris Newspaper(トルコ)、 2005年 10月30日
Tarim, Lokman、The Kocaeli Newspaper(トルコ)、 2005年10月 28日、p.1
Yuksel, Volkan、The Biz Kocaeli Newspaper(トルコ)、2005年10月 28日、p.1
Serimer, Ahmer、The Ozgur Kocaeli Newspaper(トルコ)、2005年10月 26日
河野晴子『美術手帖、2005年9月号、p.221
「『糸口/Clue』展レビュー」『美術の窓』2005年9月号、p.210
三田晴夫「視線の欲望そそる新展開」毎日新聞、2005年7月21日夕刊、p.6
田畑智美「他人とかかわる『糸口』としての絵画」ハーパス・バザー、2005年8月号、p.258
日沖隆「流れる色彩が堅固」名古屋タイムス、2005年2月2日
広本伸幸『芸術批評誌 [リア] no.10春号』2005年、p.69
大西正明「さぬき in 東京/ポーラの支援で海外へ(インタビュー)」四国新聞、2004年 4月25日、p.23
市川暁子「スタテン島に暮らす(インタビュー)」『MISS』2003年12月号、p.338 – 341
Fressa, Micheal J. 「Arts of Recovery Fosters Growth of Hope.」The Staten Island Advance Newspaper(アメリカ)、2003年8月22日(Weekend Section)
「Psychiatric Patients in Art-making Workshops.」The Staten Island Advance Newspaper(アメリカ)、2003年7月23日
Fressola, Michael J.「Getting Past the Surface.」The Staten island Advance Newspaper(アメリカ)、 2003年4月13日、 p.1- 4
流麻二果「Wardrobe」云々(アメリカ)、2003年3月12日
流麻二果「仏像顔」新美術新聞、 2002年10月12日、p.7
「The cultural support from Japanese friends to Turkey」The Bizim Newspaper(トルコ)、2002年9月20日
「Imported Masterpieces from Japan.」The Ozgur Newspaper(トルコ)、2002年9月20日、p.1、12
「Japanese Allies」The Kocaeri Newspaper(トルコ)、2002年9月20日
「多芸多才/空間使い布の可能性探る」日本経済新聞、2002年5月16日、p.15
三田晴夫「視覚の快楽呼びさます画面」毎日新聞、2002年4月22日
下川拓郎「企業メセナから羽ばたく期待の作家たち」『月刊美術』2001年 8月号、p.16.
井上昇治「華々しい色も愛らしさ保つ」中日新聞、1999年 4月8日【映像・テレビ他】
テレビ朝日「白の美術館」出演、2019年6月26日、7月3、15日放送
「BinoBa」vol.4「Bi no iro」『花椿』資生堂、2015年4月、p.86
『花椿』(小説家・中村文則さんとコラボレーション)4月号、資生堂、2014
クナウアー・セバスティアン(訳: 藤田伊織、帶純子)『バッハ 死のカンタータ』大成出版、2014年1月(装丁に『雪でなく砂』の使用)
渋沢和彦「3.11の創造力」(アーティストインタヴュー)、産經新聞、2012年3月9日
「将来有望!日本の若手アーティスト50」『美術手帖』2007年4月号
村田明久美「ニュー・カマー2007」『装苑』2007年1月号、p.70
小吹隆文「流麻二果からルーシー・リーへ。恋文ではなく作品を捧げます。」(インタビュー)、『エル・マガジン』2007年4月号
小林健「美術の敷居を崩したい(インタビュー)」OCSニュース(USA)、2005年3月25日、 p.5
小澤慶介「ニューヨーク アート&ビート/アーティスト・インタビュー」『ACT4 no.8 春号』2005年、p.45
「今年期待のアーティスト」『月刊ギャラリー』 2004年1月号、p.58 - 作家ウェブサイト